「妖精だった頃」
この花はピンク この花はオレンジ
真ん中は鮮やかな赤 ほんの少し黄色のふちどり
そうやって色をつけた 楽しい日々
「はじまり」
花の音を聴いて! 光の波のように広がる音
新しいことがはじまるよ
「わたしたちは世界をつくるの」
何度目かにお台場を訪れた時のこと、
いかにも人工的で不安定な形の建物群を見て、
どんよりした気分に襲われました。
なーんか悲しくなっちゃうよね、と呟いたその時、
子どもの妖精ちゃんたちが大はしゃぎで
「おもしろーい!」と言いました。
あれ?そうなの?
拍子抜けした私に入ってきたのは子どもの目線、
見るもの何でもおもしろい!人間ってスゴイね~!でした。
そうかーー。
もちろん嬉しくはないけど、悲しんでも落ち込んでも進歩はないよね。
そしたらもっとお姉さんのフェアリーが言いました。
「破壊はこわくないよ」
「わたしたちは世界をつくるの」と。
柔らかで強かった。
とても強くて澄んだ目をしてた。
それは未来を見つめる目でした。
わたしたちは妖精だった頃、花を作ってた。
素敵なデザインを考え、ぴったりな香りをつけた。
いつも新しい創造にわくわくして。